拭き漆をしてみました!
こんにちは、40代でセミリタイアしたYoshiです。
もう、3~4年前のことですがシェーカー家具の製作で有名な京都にある「宇納家具工房」の宇納正幸さんに教えていただいて、シェーカーのオーバルボックスとオーバルキャリアを製作しました。
製作してからずっと無塗装のまま使っていたんですが、セミリタイアして時間はあるので、拭き漆を施してみることにしました。
こちらが拭き漆前の写真です。
今回、使用した道具と拭き漆の手順は以下の通りです。尚、漆を塗った作品を乾燥させる室(むろ)はダンボールで製作したものを使っています。
使用した道具
生漆(次伊勢)、砥の粉、テレピン油、耐水ペーパー(#240、#320、#400)、漆刷毛、ヘラ、タンポ、布、ガラス定盤、ダンボール製の室(内側をプチプチで覆い棚もつけてます)
拭き漆の手順
#240→#320→#400の耐水ペーパーで空研ぎし、水で濡らしてから固く絞った布で拭きとる。乾燥後、生漆とテレピン油を同量混ぜだものを刷毛を使って塗りこむ。1~2分後、布でムラなくふき取る。
(加湿した室で1週間乾燥)
砥の粉をレバーペースト状になるように少量の水を加えてヘラでよく練り、同量の生漆を追加してさらにヘラでよく練ったものを、刷毛で導管に入り込むようにしっかりと塗り込み、木目に沿って布でしっかりふき取る。
(加湿した室で1週間乾燥)
#400の耐水ペーパーで木目に沿って空研ぎし、水で濡らしてから固く絞った布で拭きとる。乾燥後、生漆とテレピン油を同量混ぜだものを、刷毛を使って塗りこむ。1~2分後、布でムラなくふき取る。
(加湿した室で1週間乾燥)
#400の耐水ペーパーで木目に沿って空研ぎし、水で濡らしてから固く絞った布で拭きとる。乾燥後、生漆をタンポにとってよく塗り込み、布でムラなくふき取る。
(加湿した室で1週間乾燥)
生漆をタンポにとってよく塗り込み、布でムラなくふき取る。
(加湿した室で1週間乾燥)
#800の耐水ペーパーで木目に沿って空研ぎし、水で濡らしてから固く絞った布で拭きとる。乾燥後、生漆をタンポにとってよく塗り込み、布でムラなくふき取る。
(加湿した室で1週間乾燥)
生漆をタンポにとってよく塗り込み、布でムラなくふき取る。
(加湿した室で1週間乾燥)
#800の耐水ペーパーで木目に沿って空研ぎし、水で濡らしてから固く絞った布で拭きとる。乾燥後、生漆をタンポにとってよく塗り込み、布でムラなくふき取る。
(加湿した室で1週間乾燥)
通常は1~2日でよい乾燥期間を念のため1週間もとったので、木地調整~最終の乾燥が終わるまで約2ヶ月もかかってしまいました。
完成した写真をアップしておきます。無塗装の方がシェーカーっぽくて良かったような気もします・・・。
漆塗りの参考書籍
漆塗りに興味があって挑戦したいと思っている方は、以下の本が分かり易くておすすめです。
尚、漆は体質によって酷くかぶれることがあるので挑戦する場合はくれぐれもご注意ください。
(私は、使い捨てのポリ手袋の上に軍手をして長袖のシャツ・ズボンで作業しています)
※画像には楽天ブックスへのリンクが貼ってありますので、最新のレビューや価格はリンク先で確認してください。