今週は「長期保有」のメリットを強化する優待ニュースが豊作です。
明治ホールディングスの長期保有感謝BOXの導入は、ファン株主にとって嬉しいニュース。さらに、ビットコインがもらえる抽選優待（THE WHY HOW DO）など、話題性にも事欠きません。
短時間で全体像を把握できるよう、ポイントを絞って分かりやすく解説しますので、初心者の方もぜひ参考にしてくださいね。
会社名のリンクから一次情報（PDF）も確認できるので、銘柄選びや投資戦略にお役立てください。
2025年12月5日（金）の発表
明治ホールディングス(2269)
【拡充】長期保有で「感謝BOX」を追加贈呈
株主優待制度を一部変更（拡充）します。3年以上継続して100株以上を保有する株主を対象に、従来の製品詰め合わせに加え、新たに「長期保有感謝BOX」を進呈する制度を導入。ファン株主にとっては、自社製品への理解がさらに深まる嬉しい拡充です。2026年3月末の基準日から適用。
ニッコンホールディングス(9072)
【新設】200株以上でこだわりのお米ギフト
株主優待制度を導入（新設）します。2026年3月末より、200株以上を保有する株主を対象に、保有期間3年未満なら「白米＆雑穀米食べ比べセット」、3年以上なら「みずかがみ・ミルキークイーン食べ比べセット」を贈呈。新米の時期に合わせて10月～11月頃に発送予定とのことで、家計の食費節約に貢献する優待となりそうです。
2025年12月4日（木）の発表
デジタルプラス(3691)
【補足】シェア型優待の1人当たり試算額を公表
前日に発表された「優待還元額固定（3,000万円）のシェア型優待」に関する補足説明です。2025年9月末時点の株主数（7単元以上保有者527名）で試算した場合、1人当たり約56,925円相当の配分になる見込みとのこと。あくまで試算であり、実際の権利確定日（2027年3月末）の対象株主数によって金額は変動するため注意が必要です。
ＴＢＳホールディングス(9401)
【変更】ファンイベント優待の新設と世界陸上関連の削除
株主優待制度を一部変更します。300株以上保有の区分に「TBSグループ関係ファンイベント」関連施策を新設する一方、世界陸上関連の施策は削除。1,000株以上3年保有での「日本レコード大賞」観覧抽選は継続されます。2026年3月末の基準日から適用。
ヤマハ発動機(7272)
【変更】カレンダー廃止と長期保有優遇の強化
株主優待制度を一部変更します。これまで6月に実施していたカレンダー優待を廃止し、12月の期末優待に一本化。ポイント進呈条件も厳格化され、1年未満の保有は「対象外」となりますが、一方で3年以上の長期保有者はポイントが増額されます（例：100株3年以上で2,000→3,000pt）。短期保有を排除し、長期株主を優遇する方針への転換です。2026年12月末の基準日から適用（カレンダーは2026年6月期から廃止）。
ＴＨＥ ＷＨＹ ＨＯＷ ＤＯ(3823)
【新設】ビットコインが当たる抽選優待を導入
ビットコイン（BTC）を活用した株主優待制度を導入します。2026年2月末時点で3,000株以上保有の株主を対象に、抽選で総額1,540万円相当のBTCを贈呈。1等は100万円相当（1名）です。受け取りにはCoin Estateの口座開設が必要です。
2025年12月3日（水）の発表
デジタルプラス(3691)
【変更】固定額から「山分け」方式へ移行
株主優待制度の変更を発表しました。2027年3月末より、従来の固定額（7単元以上で30,000円分）の優待から、優待還元総額を3,000万円に固定し、それを対象株主の人数で分配する「シェア型」へ移行します。株主数が増えれば1人当たりの額が減り、減れば増える仕組みです。NFTギフトについては変更なく継続されます。
ピックルスホールディングス(2935)
【拡充】200株以上でQUOカード2,000円を追加
株主優待制度の一部変更（拡充）を発表しました。2026年2月末より、100株保有時の商品選択（自社グループ商品等）はそのままに、200株以上保有の区分を新設。従来の商品詰め合わせ等に加え、新たに「QUOカード2,000円分」が追加贈呈されます。自社商品と汎用性の高い金券のダブル取りが可能になり、投資魅力が大きく向上しました。
2025年12月16日（火）の発表
発表がありませんでした。
2025年12月15日（月）の発表
Ｆａｓｔ Ｆｉｔｎｅｓｓ Ｊａｐａｎ(7092)
【廃止】MBO成立を条件に優待制度を終了
MBO（経営陣による買収）の実施に伴い、配当および株主優待制度の廃止を発表しました。公開買付けが成立することを条件に、2026年3月期の配当は無配、優待も廃止となります。既存の優待券は有効期限内なら利用可能ですが、今後の投資判断にはMBOの動向注視が必須です。
ＴＰＲ(6463)
【拡充】お米券の贈呈枚数を長期保有で増量
株主優待制度の拡充を発表しました。お米券優待の内容を見直し、保有期間の区分を「1年未満」「1年以上」「3年以上」に簡素化しつつ、特に長期保有者への枚数を増量。例えば200株以上・3年以上保有なら、従来5枚だったお米券が6枚になります。長期で安定して保有してくれる個人株主を増やしたいという意向が反映された変更です。
まとめ：今週の注目銘柄をおさらい
以上、2025年12月第1週（12/1～12/5）の株主優待ニュースでした。
明治HDの長期優待新設やピックルスHDの拡充など、既存株主にとって嬉しい発表が多かったですね。12月に入り、来期を見据えた制度変更の発表が増えてきました。MBOによる廃止といったインパクトの大きいニュースも混ざっていますので、保有株の開示情報はこまめにチェックが必要です。
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なお、過去の株主優待関連のIR情報については、別記事「株主優待制度の変更情報一覧」にまとめていますので、あわせてご覧ください。
