今週はスパークス・グループによる「プレミアム優待倶楽部」の新設や、TOB（株式公開買付け）に伴う残念な廃止のニュースまで、投資判断に影響する重要なニュースが数多くありました。
短時間で全体像を把握できるよう、ポイントを絞って分かりやすく解説しますので、初心者の方もぜひ参考にしてくださいね。
会社名のリンクから一次情報（PDF）も確認できるので、銘柄選びや投資戦略にお役立てください。
2025年12月19日（金）の発表
ハルメクホールディングス (7119)
【内容決定】星野リゾート宿泊券などが当たる抽選優待
2026年3月末の「抽選優待」の詳細が決定しました。全員もらえる優待に加え、抽選で「星野リゾート宿泊ギフト券20万円分（1名）」や「ひらまつディナー券（5名）」「高級オリーブオイル（100名）」が当たります。長く、多く持っている人ほど当選確率が上がる仕組みです。
スパークス・グループ (8739)
【新設】年2回のプレミアム優待倶楽部
300株以上の保有で「プレミアム優待倶楽部」のポイントがもらえる制度を新設します。なんと3月末・9月末の年2回実施。保有株数に応じて2,000～30,000ポイントが進呈され、食品や電化製品などと交換できます。2026年3月末基準日から開始。
木徳神糧 (2700)
【変更】お米優待の表記を「金額」から「kg」へ
米価変動への対応として、「〇〇円相当の米穀製品」という表記を「〇kg相当」などの現物量表記に改めます（例：2,000円相当→5kg相当）。実質的な優待内容（お米の量など）に変更はありません。次回案内より順次新しい表記が適用されます。
東名 (4439)
【変更】QUOカードからデジタルギフトへ
利便性アップのため、優待品が「QUOカード」から「デジタルギフト」に変わります。金額（100株で500円相当など）は変わりませんが、AmazonギフトカードやPayPayマネーライトなど、スマホで好きなポイントを選べるようになります。2026年2月末分より適用。
澤藤電機 (6901)
【廃止】TOB成立を条件に優待終了
ARTS-4株式会社による公開買付け（TOB）が成立した場合、2026年3月期以降の優待と配当を廃止します。TOB成立の場合、2025年3月末の優待が最後となります。
2025年12月18日（木）の発表
フジ日本精糖 (2114)
【変更】株式分割後も100株から優待あり
2026年1月の株式分割（1株 → 2株）に合わせて制度を変更します。分割後、新たに「100株以上200株未満」の区分を設け、500円分のQUOカードを贈呈。200株以上なら従来どおり自社製品がもらえます。分割後も100株から優待がもらえるため、個人投資家には嬉しい変更です。2026年9月末分より適用。
ティーケーピー (3479)
【拡充】優待券が使えるホテル・レストランを追加
優待券の利用対象施設に、2025年12月オープンの「アパホテル〈大分駅前〉」内のレストランなど2施設が加わりました。計22施設で利用可能です。2025年2月末権利分の優待券から即時適用されます。
クリヤマホールディングス (3355)
【詳細決定】再開後の優待はQUOカード
再開を発表していた優待制度の詳細が出ました。毎年12月末に200株以上を1年以上継続保有する株主が対象です。優待品はQUOカードで、200株で1,000円分（3年以上で2,000円分）、最大8,000円分までランクアップします。初回基準日は2025年12月31日です。
シンシア (7782)
【変更】デジタルギフトの交換先が増加
優待で選べるデジタルギフトの選択肢に、「ビットコイン by bitFlyer」や「楽天ポイントギフト」が追加されます。使い勝手がさらに良くなりました。2025年12月末の優待から適用。
2025年12月17日（水）の発表
JSH (150A)
【新設】地方特産品サイトの割引クーポン
優待制度を新設します。毎年3月末に100株以上保有で、同社運営のECサイト「リロカルマーケット」で使える割引クーポンがもらえます。割引率は100株で5%（上限2,000円）、500株で10%、1,000株以上で15%となります。初回基準日は2026年3月31日です。
2025年12月16日（火）の発表
ブッキングリゾート (324A)
【情報】新設優待のQ&Aを公開
9月に新設した株主優待制度について、詳しいQ&Aが公開されました。対象は毎年4月末に100株以上を1年以上継続保有する株主。内容はグランピング施設等の宿泊割引券です。初回基準日は2026年4月末です（2026年4月末は保有期間の定めなし）。
GMOコマース (410A)
【新設】ビットコインがもらえる優待
株主優待を新設します。内容はユニークで、GMOクリック証券で同社株を買った際の手数料相当額ではなく「買付代金の0.03%相当のビットコイン」が付与されます。初回基準日は2025年12月31日です。
GMOフィナンシャルホールディングス (7177)
【変更】こちらもビットコイン付与へ統一
従来のキャッシュバック等を廃止し、GMOコマース同様に「株式買付代金の0.03%相当のビットコイン付与（上限1万円）」へ一本化します。対象は100株以上を6ヶ月以上継続保有する株主。2025年12月末基準日より適用されます。
マーケットエンタープライズ (3135)
【変更】JALマイルへの交換終了
2025年12月基準日の優待より、デジタルギフトの交換先から「JALマイレージバンク」が外れます。その他のAmazonギフトカードやPayPayマネーライトなどは引き続き利用可能です。
梅の花 (7604)
【訂正】12月15日発表内容の訂正
12月15日に公表した「新株主優待制度の導入に関するお知らせ」について、記載内容の一部訂正を発表しました。
2025年12月15日（月）の発表
キュービーネットホールディングス (6571)
【変更】半年以上の継続保有が必須に
2026年6月期から、優待（ヘアカット券）をもらうには「半年以上の継続保有」が条件になります。その分、3年以上継続保有すると追加で1枚付与される長期優遇も強化されます。
ミサワ (3169)
【優待品決定】unico優待品は3択
2026年1月期の優待内容を決定しました。対象は300株以上保有、または100株以上を3年以上継続保有する株主です。内容は「タオルセット」「バブーシュ2足セット」「unico5,000円優待券」の中から好きなものを1つ選べます。
梅の花 (7604)
【変更】新規株主は割引率変更、既存株主は優遇
新制度では100株優待の割引率が20%→10%になりますが、既存株主（2026年4月末までに名簿記載）は20%のまま維持されます。さらに500株以上で年間4,000円分、1,000株以上で10,000円分の優待券が追加される拡充となります。
ニッソウ (1444)
【拡充】39周年記念フェア
設立39期を記念し、優待制度を「39フェア」として拡充。100株以上保有でQUOカード（1,000円分）を贈呈。半年以上の継続保有で2,000円分に倍増。また、300株以上では「プレミアム優待倶楽部」のポイントも併用され、長期保有メリットも手厚い制度に変更されます。
テンポスホールディングス (2751)
【訂正】10月30日発表内容の訂正
10月30日に公表した「株主優待制度の一部変更のお知らせ」について、記載内容の一部訂正を発表しました。
北の達人コーポレーション (2930)
【拡充】新商品＋金券で利回り大幅アップ
優待内容を大幅に拡充します。100株以上で定価7,370円の新商品「導入美容液ヨイピール」を贈呈。さらに、通販サイトで使える金券も増額。商品と金券を合わせると、100株保有時の優待利回りは驚異的な水準となります。2026年2月末基準日の優待から適用。
ストレージ王 (2997)
【変更】QUOカードからデジタルギフトへ
利便性向上を目的に、優待品を「QUOカード」から「デジタルギフト」へ変更。金額やトランクルーム割引券とのセット内容は変わりません。
ミガロホールディングス (5535)
【記念】1万円分のデジタルギフト
業績好調を記念して、2026年3月期限定で記念優待を実施。500株以上保有で「デジタルギフト10,000円分」がもらえます。今回限りの実施となる予定ですが、高額な還元としてインパクトがあります。
TRUCK-ONE (3047)
【廃止】配当への集約で優待終了
株主優待制度の廃止を発表しました。これまで500株以上でQUOカードを贈呈してきましたが、配当による利益還元への集約を理由に廃止となります。2024年12月末基準日の優待をもって終了となり、2025年12月期以降は実施されません。
ナガワ (9663)
【情報】長期保有条件のQ&A
7月に発表した優待変更（長期保有優遇の導入）について、株主からの質問まとめを公開しました。100株以上保有期間のカウント方法や、買い増し・一部売却時の判定について具体例を挙げて解説しています。長期保有を目指す投資家にとって確認必須の内容です。
サイプレス・ホールディングス (428A)
【詳細】年2回の電子優待券
新設した優待の詳細が決定。毎年2月末・8月末の年2回、電子優待券が進呈されます。100株保有で各回1,000円分（年間2,000円分）、最大で200,000円分まで株数に応じて増額されます。優待券は専用アプリ「株主パスポート」を通じて発行され、利便性の高いデジタル優待として注目されます。
まとめ：今週の注目銘柄をおさらい
以上、2025年12月第3週（12/15～12/19）の株主優待ニュースでした。
GMOグループのビットコイン優待の導入や、北の達人コーポレーションの豪華拡充は、今後の株価にも影響を与えそうな注目材料です。
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なお、過去の株主優待関連のIR情報については、別記事「株主優待制度の変更情報一覧」にまとめていますので、あわせてご覧ください。
